2020年発表Sexual Medicine Reviews掲載されたイタリアとイギリス大学病院の泌尿器科による研究で17個の論文、そして1192人の対象者にして様々な観点、方法から3年間調査を行い、増大結果や満足度、危険性をまとめた結果が公開されました。
増大器具を使用した増大方法
増大器具の研究はペニスエクステンダーを使ったものと増大ポンプを使ったものの2つに分かれます。
ペニスエクステンダーの研究結果
ペニスエクステンダーとはペニスに弱めの力を加え牽引、引っ張り続けてくれる器具になります。1日に4時間〜9時間ほど装着し続けて効果の出るタイミングには個人差があり1ヶ月〜6ヶ月の間で成果を感じられます。
特徴としては自分の手で行うチントレと違い、牽引をペニスエクステンダーに任せることができるので自分自身は他のことができる、そして手加減など力の掛け方が一定のため増大効果にムラがでないという2つが特徴です。
研究による増大結果は平常時、勃起時ともに平均で「2cm」の増大率がありました。さらに81%の男性がペニスの変化に満足したという結果になっています。
合併症などの危険性も少なく9割の男性が使用を継続することが出来ましたが、残りの1割は一時的な痛みや痺れなどがあり途中で使用をやめたという結果が記録されています。
増大ポンプの研究結果
この調査は気圧式ポンプを主としたものとなっています。気圧式ポンプはペニスをシリンダーへ挿入してポンプで真空状態を作ることで強制的に勃起させる増大器具です。
主な効果はED改善、勃起力の向上です。つまり勃起時のペニスの増大が期待できるということです。
ペニスのサイズアップを期待した人たちが増大ポンプを使用した結果、平常時のペニスの増大効果はなかったのですが30%の男性は満足度が高いという結果になりました。危険性も低く使用を継続することが出来ています。
手術による増大方法
手術によるペニス増大方法は様々で論文でも数多く細分化されています。大きく分けると「注入法」「靭帯の切除」「皮膚・脂肪の移植」「軟骨の移植」の4つに分類されます。日本で主な方法としては「注入法」「靭帯の切除」の2つが挙げられます。
注入法の研究結果
注入法はペニス内に人体に害のない素材を注入するという方法になります。注入した分ペニスが太くなり、増大させる部位は亀頭、竿と分けることができます。注入する素材によって増大効果の期間が変わってきます。
5段階中3.34という満足度を得ており、危険性は低いですが26%の男性に炎症、勃起した時の痛み、ペニスの湾曲を起こしたという報告がありました。軽度ではありますが注入後、4人に1人は何かしらの副作用が出てしまうようです。
論文内にはありませんがペニスだけでなく亀頭への注入により亀頭増大をすることも可能な方法であり、比較的多くのクリニックで行われている一般的な増大方法になります。
ただ、即効性があり手術の中でも主流となっている増大方法です。
「靭帯の切除」「皮膚・脂肪の移植」「軟骨の移植」の研究結果
「靭帯の切除」「皮膚・脂肪の移植」「軟骨の移植」の3つの手術はメスを使った手術になります。1995年から2015年の間の論文596人が対象と研究しました。
手術の所要時間や増大結果は手術方法や個人によって差がありますが手術時間は40分~3時間。増大効果が平常時1.7cm~3.5cm向上、勃起時が0.65cm~3.1cm向上したという記録があります。
さらに術後、太さにも影響があり通常時1.5cm~3.35cm向上、勃起時は1.2cm~2.7cm増大したという結果になっています。
増大効果だけを見るとペニスエクステンダーを少し上回る結果となっていますが、メスを使った手術はリスクが高くペニスが硬化、壊死、感染など合併症が起こり、再手術が必要だったりなど危険性が高く、中には増大手術後、術前よりペニスが小さくなったという報告もありました。


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